Nobody Nobody

「言葉=伝わる」のなら いいのにね

2019年12月

こんにちは、まめです。

なにかあったようでなにもなかったような2019年が今日でおしまい。

3月   富士市への引っ越し、沼津を去って沼津の良さを知る
4月   小川さんとオイスターバー
7月   結婚記念日は何もしなかった・・笑
8月   高校野球は履正社が春夏通じて初の全国制覇、
      Modern Cloud Day Tokyoにも行った、当然ですが別世界すぎてついていけず
9月   夏旅・・USJ~淡路島~大塚国際美術館
   ラグビー・ワールドカップ@豊田スタジアム サモア戦
10月 熱海3人温泉旅行、放送大学授業開始
12月 毎年恒例の激務、カタログ作りも今回でおしまい
   ホント辞めたいと思っていたカタログ作業から解放されて嬉しいです

今日はいいワインを開ける!

では、また。

こんにちは、まめです。

2019年、残すところ一週間を切りました。
一年で最も忙しい年末です。いつまでこの仕事続けるか、この仕事辞めてまでしたい仕事がない以上は、「つまらない」では動機が弱すぎて動くことができない、そんな感じです。そして、一定年数を会社員として勤めていれば誰でも思うことでしょうが、「つまらない」なりに仕事に楽しみを見出すことを考える、ということも大切です。今の仕事・新しい仕事、いずれにせよせっかく時間を使うのですからね。

さて、今月読んだ本の中から一冊『悲しみを聴く石』

20191225_悲しみを聴く石

その内容は…
戦場から植物状態となって戻った男。コーランの祈りを唱えながら看病を続ける妻。
やがて女は、快復の兆しを見せない夫に向かって、誰にも告げたことのない罪深い秘密を語り始める。
というもの。ぜひ読んでもらいたいので、詳しくは控えます。

著者アティーク・ラヒーミー氏は、アフガニスタン・カブール生まれの映像作家・小説家で、この小説で2008年にゴングール賞を受賞しました。

私から見ると壮絶な人生だけど、かの地ではさほど特別な人生ではないというところが、残忍です。定点カメラのクールな語り口から、後半にかけて女性主人公の語りにぐっと引き込まれていき、物語は最後に向かうほどに力を増していきます。女が植物状態の男に語る秘密の内容やその深刻さもテーマであると思いますが、誰にも話したことのない秘密を「告白する」ことがこの女にとって重要で決定的な出来事となっています。
私は誰にも、秘密を話したことがありません。大した秘密ではないと言えばそのとおりですが、もし、誰にも話していないことを、誰かに打ち明けたとしたら、この物語の女ほどではなくても決定的な何かがおこるのかもしれないですね。


悲しみを聴く石 (EXLIBRIS)
アティーク ラヒーミー
白水社
2009-10-01


では、また。

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