Nobody Nobody

「言葉=伝わる」のなら いいのにね

2020年10月


静岡県駿東郡清水町のらーめんろたす、
パクチー担々麺です。

これが大好きなんですが、夜限定メニューだったんです。
ところが、今日のお昼に行ってみたところ・・・なんと・・・
パクチー担々麺がお昼でも注文できるようになっていました!


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狂喜乱舞で食券買いましたね。

スパイシーでけっこう辛いスープが、野性味のあるパクチーと合います。
ローストトマトが癒やし。
非常に中毒性のある食べ物たと思います。

ちなみに、こちらは煮干しラーメンのお店です。
煮干しラーメンや豚そば、まぜそばなどがよく売れてるみたいです。
ワタシと同居人以外にパクチー担々麺を注文してる人を見たことありませんが、
これは天才の一品だと思います。

お昼も食べれるようにしてくれて、ありがとうございます!
美味しかったです。











先週、社長から「どっかで見かけたらぜひ読んでみて」と言われた、
西東三鬼さんの『神戸・続神戸』 


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 第二次大戦下、神戸トーアロードの奇妙なホテル。
 “東京の何もかも”から脱走した私はここに滞在した。
 エジプト人、白系ロシヤ人など、外国人たちが居据わり、
 ドイツ潜水艦の水兵が女性目当てに訪れる。
 死と隣り合わせながらも祝祭的だった日々。
 港町神戸にしか存在しなかったコスモポリタニズムが、
 新興俳句の鬼才の魂と化学反応を起こして生まれた、魔術のような二篇。



とりあえず図書館ヘビーユーザーのワタシは富士市立図書館の蔵書を調べ、
『ふるさと文学館 第三四巻』に収められていることを確認。


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借りてきました。
古い本なのに、今までワタシ以外に借りた人いるのだろうか…と思うほどキレイ。

『神戸・続神戸』に描かれているのはエキゾチックな別世界風の、神戸・三ノ宮。
住んだことはないけど仕事で何度も訪れたことのある三ノ宮は、
現代でもふと異次元を感じる場面がある魅力深い街です。

田宮虎彦さんの『朝鮮ダリヤ』や、陳舜臣さんの『骨を洗う女』なんかも
その当時が偲ばれる興味深い作品。

『ふるさと文学館 第三四巻』は買ってもいいなと思いましたが、
あまり情報がなくAmazonでも今は新品の在庫がない模様。

こういう良書は絶やさないでほしいなぁと思う、秋のとある一日なのでした。




第7冊目は『新編 悪魔の辞典』アンブローズ・ビアス(1997)


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最後の一冊に何を持ってくるかちょっと悩んでました。
Wikipediaによる紹介は以下の通り。

 ふつうの辞典の体裁をもってさまざまな単語に再定義を行ったものだが、
 その定義が痛烈な皮肉やブラックユーモアに満ち溢れており、
 辞書パロディの元祖的存在となっている。
  出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

アメリカで出版されたのは1911年。
西川正身選訳の『悪魔の辞典』が岩波書店から出版されたのは1964年、
その後1997年に文庫化されたものがワタシの手元にあり、
その他の人物による選訳もいくつか出版されているらしい。

この本はなんと、母からの贈り物です。
おそらく中学2年~高校2年くらいの間だったとおもう。

もらった当初は、
「よくぞこの本を子供に贈ろうと思ったものだ。一体彼女は正気なのか?」
と子供のワタシは思ったり思わなかったりしながら読んでいたものの、
今となっては なるほど である。

これは、物事の真実の姿を見極めるべし、というメッセージであろう。
そういう意味では非常にわかりやすい指南書とも言えそうである。

解説は長田弘さんが書いており、最後はこのように結ばれている。

 言葉を疑わぬ人には、『悪魔の辞典』は、
 疑わしい言葉とはどういう意味かを知るための字引き。
 言葉を信じない人には、信じられる言葉とはどういう言葉かを知るための字引きだ。




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