この本の内容（河出書房新社のHPより）

百年余の植民地主義がもたらした無気力と停滞。
アラブ的時間のなかで徐々に熟してくる変化。
アルジェリア革命をその内部から表現し、
北アフリカの生活と風土を斬新な手法で描く。

日本は敗戦後アメリカに占領されたが、
アメリカは日本語を奪わず社会機能も壊さず、
日本を日本人に返してくれた。
このことがどれほどありがたいことか、と感じずにはいられない。

アルジェリアでは占領後、フランス語で教育が行われたため、
この小説も占領国であるフランスの言語で書かれている。
アラブ人がアラブ人の小説を書いているのに言語はフランス語。
執筆中フクザツな思いにもなったであろう。

巻末の野間宏氏によると、その後のアルジェリアでは文化革命がすすみ、
それまで文化芸術で用いられてきたフランス語が追放され、
作家たちはアラビア語で作品を書くという転換が行われたとのこと。

興味深い作品でした。

ちなみに本のしおりが、きれいな状態で丸まっていまして。
もしかしてこの本、平成５年の夏に図書館に来て以来、
誰も読んでいないのかな？　まさかね？


おまけに出版社の新刊案内まで挟まっていた。
誰も読んでいないのかな？　まさか、そんなもったいないことが？




もっと広く読まれてしかるべき作品だと思うのだけれど。


・・・おしまい・ω・

夫がふるさと納税で買った８キロのみかんで、
みかんケーキを作ったのだー。




参考にしたレシピはこちらです。
材料をボールに放り込んで混ぜて焼くだけなのでカンタン。


みかんを３個使う予定だったのだけど、
１個で50ccの果汁が絞れたので２個しか使えなかったヨ。

みかんは足がはやい。せっせと消費しないとね。
９ヶ月のムスコにもせっせとみかんを与えてます(๑´ڡ`๑)



そして、数日前に読み終わった本。
『オウムと私』林郁夫　文藝春秋　1998年


林郁夫氏は元オウム真理教幹部で、元医師。教団では治療省大臣。
地下鉄サリン事件の実行犯でただひとり死刑にならなかった人物。

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